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今週の親仁ギャグ・2014年12月28(日)~2015年1月3日(土)

牧水(1885~1928)は肝硬変を患い腹水を貯めてもなお生命の水を死ぬ朝まで欲して呑んだ・・・ということだ。腹水が溜り死期が近づいた年も朝昼二合ずつ、夕方四合の一日で八合。さすがに死ぬ年の夏は体のことを慮って酒量を減らして呑んだということか。証拠に、「今度の九州旅行は要するに大酒ぐらひのわたしとしての最後であった。とにかく思ひおくことなく飲んで来た。五十一日の間、ほとんど高低なく毎日飲み続け、朝、三四合、昼四五合、夜一升以上といふところであった」(大正14年・『九州めぐりの追憶』)。親仁の酒量は牧水や竹鶴に比したら蛙の小便(しょんべん)だな。あああ、羨まし哉、恨めし哉。牧水の没日は昭和3年(1928年)9月17日。1月3日。

ついでに酒の話をしよう。親仁の大晦日と三箇日は休肝正月である。毎年4日間の飲酒はゼロに近い。昼酒なんてとんでもない。われらが誇る郷土偉人の牧水の歌に「かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれと「朝まだき夏の市街のかたすみの酒場(バア)に酔ひをれば電車すぎゆく」があり、歌聖に向ってアル中とは無礼千万と心得るが、酒呑み(無類の酒好き)というのは朝でも昼でも時間を問わずひたすら飲み続ける・・・肴も贅沢言わず、相伴も不要。牧水は昭和3年、43歳でこの世を去ったが、肝硬変で腹水が溜るようになっても朝昼晩に酒を欠かさず、臨終の朝にも100ml呑んだ・・・という。正に竹鶴政孝に同類の無類の酒好きであり、彼らにして酒は「生命の水」なのだ牧水は臨終の年の昭和3年、肝臓を患ってからも、朝二合、昼二合、夕方には四合を呑み干したというから仰天だ。徒然に、つづく。1月2日。

●今年の夫婦の会話の第一声は(愚妻からの)「あけおめ」。明け方まで読書していたので頭がボーッとしていて「何言ってんだ」の感。「あけおめ」の意味を解するのに2秒を要した。昨年最後の本は「ヒゲのウヰスキー誕生す」(川又一英著・新潮文庫)。最近は「マッサン]効果でウヰスキーの売れ行きが伸びているとのこと。親仁もつい最近、ニッカの「竹鶴」とサントリーの「山崎」を所望してみた。旨かった・・・やはりウヰスキーは「ストレート」だね。おいおい竹鶴政孝についての逸話は紹介するとして、彼の酒豪ぶりも凄い。「ウイスキー造りはたんなる技術ではない。造る側も飲む方も、それにふさわしい舌をもたねばならない。嗅覚を磨かねばならない。できることなら、英国人がウイスキー相手にじっくり生を愉しむように、酔うためでなく愉しむために飲んでほしい。それが、ウイスキー造りに一生を捧げ、七十半ばにして毎日一本のウイスキーを愉しむ竹鶴の心からの願いだった。」(p314)。「やはり晩年のこと、長く交際のあった発酵・醸造学の権威、坂口謹一郎に、ある酒席で、—先生、わたしも近頃二本にしました。と残念そうに語ったそうである。何が二本かというと、ウイスキーをそれまでの一日一本から、三日に二本—。これが八十を迎えた男の健康法だった。竹鶴は終生、みずからの造ったウイスキーを愛し、飲み、愉しんだ。ウイスキー造りに一生をささげた男にとって、これに勝る勲章があるだろうか。」(p322)。マッサンは心からウイスキーが好きだったんだね。因みにスコットランド留学(1918~1920)から帰国した竹鶴は留学資金を提供してもらった摂津酒造を辞して鳥井信治郎の寿屋に請われて移った。その工場が山崎(天王山)に建設され竹鶴の手で日本初のウイスキーが誕生した。山崎の地は1582年、本能寺の変の直後、謀叛の張本人である明智光秀が秀吉によって討たれた処。竹鶴は寿屋に10年奉公し(1934年・昭和9年3月1日退社)、その4月には余市を訪問している「好きはものの上手なれ」なんて格言があると思うが正にこれだね。情熱が本物を生むのだなつづく。2015年1月2日。

日本の農産物輸出額はデンマーク一国に同じ」とぶち上げた本県選出の衆議院議員。これは当選直後の地元テレビニュースでの発言。「なぜデンマークがそれほど農産物輸出国なのか私にも分からない。皆で調査し参考にして日本と宮崎に生かそう・・・」なんていう主旨のようであった。??? デンマークが北極海の島国でもあるまし、極東の島国・日本とデンマークの地理的条件は天と地の差・・・日本でも東京や大阪などの大消費地への宮崎物進出は厳しいのが現実。東京にはやはり群馬などの生産県がちゃんと控えている。確かにデンマークは人口が560万人(世界108位)、面積が4万3千平方キロメートル(世界130位)の小国である。しかし、視察もせずこのような発言は如何なものか・・・農業県宮崎選出議員として資質あり哉。12月29日。

民主党党首選は年明けだが・・・「(俺の)この指とまれ」的な候補者が存在しない・・・危機的状況だ。先週のTBSニュースバード(ケーブルch254)の番組での話だが、出演した民主党議員2人のうちのひとりが北海道知事や衆議院議長など要職を歴任している横路孝弘氏・・・その内容に目が点。元社会党議員だけあって公務員贔屓だ。「日本の公務員は諸外国に比べて数分の1・・・人員や給与削減はもっての外・・・」云々というもの。果たして彼の主張は是か非か。確かに公務員数は、先進国と比較すると数倍は大袈裟だが2倍以上に違いない。がしかし、その反面、給与は諸外国の2倍近く高い。「庶民の党」を標榜する民主党なればこの場合、「教育や介護関係などで大幅に増員し、給与はその分、諸外国並みにしましょう」というのが筋ではないか・・・ここの諸外国並みというのは公務員以外の他業種(平均給与)に近づけるということですよ。もっと言えば宮崎の公務員(国家公務員を含む)は宮崎県の民間平均給与額を参考にするということですよ。況や、地方議員や知事、そして国会議員も給与は諸外国に比べて甚だ高額ですね。横路氏のような立場の国の牽引者がこのレベルですから・・・この国が財政窮地にあるのもうなずけますね民主党は今回の選挙結果で解党再結成する良い機会であったのに残念至極つづく。12月28日。

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