●安倍晋三首相は20日のフジテレビ番組で、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設計画の見直しについて「世界の人々を感動させる大会にする責任は日本政府にある。最終的に私の責任だ」と語った(20日、日経新聞)・・・というが・・・60億円が泡と消えたのにそんな生易しいことで済むのだろうか。熊本藩主・細川忠利の臨終間際、その枕元で側近の阿部弥一右衛門が殉死を乞うが許されず、嗣子の光尚に奉公することを言い渡される。同じ側近は十八名が殉死したため、弥一右衛門は家中の者から責められ、結果、犬死覚悟で切腹。これが原因で阿部一族・郎党は反逆罪に問われ、討手を引きうけ、屋敷内で自決あるいは斬殺された・・・という実話に基づいた小説が彼の森鴎外著の「阿部一族」である。安倍首相が「最終的な責任は自分にある」ということは、総理を辞めることでもなんでもなく・・・誰にも「御咎め無し」を意味している。「安倍一族」こと安倍内閣の責任は「御沙汰無し」ということ。NHK会長や経営委員の言動はじめすべてが有耶無耶だ。長州人にあるまじき不甲斐無さであり、やはり坊ちゃん育ちとうことか。正体がばれてきたな。7月22日。
●歴代総理大臣で最悪評価は前出の近衛文麿。後世の評価を気に掛けない政治家はいないだろうが、今の総理は評価に値するか。20日のフジテレビが安倍総理に電波ジャック。6時15分からのUMKニュースを見ようとしたら、安保法案を強行採決したものの浮かぬ顔貌の宰相閣下が映っているではないか。UMKニュースは15分遅れてのスタート。相当に焦っているようだな。それにしても右傾のフジテレビ(産経新聞)さん、いくら時の総理とは云え、夕刻の地方番組を乗っ取るってのは行き過ぎではないですか。それにしても総理の説得力はダメ出しですね、質問者(なぜか出演者はタレントばっかし。誰が人選するのかね?)の突っ込みを到底、真正面から受けた回答ではありません。堂堂巡りは国民不信を増すばかりの逆効果だ。そのうち自前の国営放送も電波ジャックするかね。テレ朝やTBSでも持論を打って欲しいね。7月20日。
●「戦争法案」・「従米法案」・「アンポン法案」で見えてきたこと。安倍首相の右傾度合の凄味。平和の党を標榜してきた公明党の凋落。与党議員の自分の出世に貪欲で国民の生命なんてどうでもよい性根。命を賭してもブレない自分の主義主張、信条信念の欠落・・・猫かぶりの狸だね。小選挙区制の弊害と組織票の恐怖。選挙民を騙し慣れた八方美人政治屋の氾濫。きょうの毎日新聞では安倍内閣支持率が35%へ急落、自民党支持率も5%強の低下。自民党と公明党の議員で核兵器保有、法9条改正論者は果たして99%以上(村上議員を除く)なのか。小生も幾人かの国会議員と酒席歓談をしたことはあるが・・・今後は本音勝負の論議を挑戦してみるか。政界の常識に「論争に勝って票逃げる」という格言があるらしい(田﨑史郎著「安倍官邸の正体」講談社現代新書・p112)。議員の優柔不断論説に惑わされない勉強が大切だということか。腹を割った深層討論をしなきゃ、まともな政治家は誕生しないということだが、今回の法案審議過程で明瞭に暴露された。若手の国会議員は総入れ替えをしなきゃならんな。国民の生命財産を自身の生活や出世欲の肩代わりするような輩には反吐が出る。若いからこそ物申せるですぞ。若手議員のダンマリには脱力感と寝込み級のショックですね。失望も冥王星の彼方ですね・・・救いようがありませぬ。7月19日。