コンテンツへスキップ

今週のつぶやき親仁・2021年1月24日(日)~1月30日(土)

●「旧暦と新暦②・閏年に閏月に閏秒に隠遁生活
▲新暦の閏年と旧暦の閏月の違いはどこにあるのでしょうか?
▲ 旧暦の月の満ち欠け(平均朔望月=約29.530 589日)による12か月は約354.3671日となります。新暦の1年である約365.2422日と比べ約11日ほど短いので、この旧暦をこのまま使い続けると暦と実際の季節が大幅にずれてしまいます。このずれは3年間(36か月)で約33日となり約1か月分となります。そこで3年に一度、1年を13か月として季節とのギャップをなるべく少なく調整するのです。この挿入された月が「閏月」と呼ばれるのです。
▲同様に新暦の一年も365.0000日ではなく約365.2422日ですから、4年に一度、閏年を設けて1日を足すわけです。実際には毎年2月の28日を、4年に一度、29日とするのです。それでも時間が合わなければ、何年かに一度、ある月に1秒の時間調整を行います。これが「閏秒」と言われるものです。
▲旧暦は月の満ち欠けでその日がその月の何日なのか、暦が無くてもおおよそ知ることができますから、明治や大正生まれの人は月を仰いでそれを知っていたのです。われわれ昭和の人間にとっても困難なことではありません。戦後グァム島のジャングルで長い年月生活(終戦~1972年まで2の28年間)していた横井庄一伍長(1915~1997)も月の満ち欠けで年月を計っていたのは有名です。
▲いずれにせよ、暦は人間が考え出したことですから、利用するのも個々の人間です。暦の無い生活をしてみたいものですが、やはり旬な食物を所望するなら季節感は重要です。暦やテレビやスマホの無い隠遁生活を望んでも、この月と太陽と地球の関係性を知っていれば、旨い、快適な生活が送れるのです。
1月27日。

●「旧暦と新暦①
▲「親仁ギャグ」で「命日」など旧暦(太陰暦)と新暦(太陽暦・西暦)との食い違いについて書いてみました。両者のどちらが現実の季節、気候に忠実なのか・・・・・・と云う、一見どうでもどっちでもいい事です。旧暦は月の満ち欠けです。実際には0から30の月齢で表され、大雑把ですが、月齢0(=月齢30)は朔月で、月齢15がほぼ満月、月齢7.5が上弦の月、月齢22.5が下弦の月です。三日月は月の第3夜過ぎ頃に出る月です。
▲この月齢の0から30を30等分したのが1日です。月齢は地球とその衛星である月との関係です。決まってこの周期を守っているのですから、月齢を時間の基準としたものです。これを太陰暦の旧暦としたのです。
▲ところが季節や気候は太陽との関連が深いので月を抜きにして考える必要があります。これが太陽暦の新暦です。これは地球が太陽の周りを365日かけて回るのです。
▲しかし旧暦も新暦も人間が都合よく考え出したものなので、どうしても季節や気候の違いが生じます。そこで考えたのが旧暦の場合は閏月であり、新暦では閏年となります。
つづく。1月26日。

先頭へ