●自民党内でこのような重要諸問題に異議を唱える議員がいないのも不思議です。原因は小選挙区制が一つにあります。小選挙区制とは1選挙区で一人を選出します。自民党からの候補者は自民党の公認が必要です。公認は首相(官邸)が中心で行われます。ですから、首相には反旗を向けられません。少しでも官邸に歯向かおうものなら睨まれるということです。中選挙区制の弊害であった党内派閥が影を潜めたということです。派閥形成や隆興も問題ですが、いろんな論争が不可能になっている現況が果たして諒なのかどうか。官僚人事も官邸が決めることに変わっていますから、霞が関や永田町の住民はイエスマンしか住めないということです。3月31日。
●栃木県立大田原高校の生徒ら8人が死亡した雪崩事故。講習会の責任者だった大田原高校山岳部顧問(県高等学校体育連盟登山専門部委員長)の記者会見で、その雄弁な話しぶりとその内容に驚愕。最低でも土下座だろうに。今や素人でも表層雪崩の言葉とその恐ろしさは知ってますぞ。すぐに「八甲田山」を連想しました。森友問題にしろ、豊洲にしろ、文科省の天下りにしろ、公務員のだらしなさには閉口ですね。行政や教育委員会や一部の政治屋が庶民に責任を擦り付ける構図ですね。それに処分が民間人に比べてあまりにも甘い。今回の森友問題が象徴のように、国民は同じようなことが常々行われているのではないかと想像しているのでありますよ。さまざまな権力行使や忖度やお手盛りが一部の企業や団体なんぞに謀られていないかと。それを総理や総理夫人への攻撃だけと勘違いしてはお門違いですぞ。このような政治権力手法が国への不満不信を醸造し、国民のストレスを貯めているのであります。つづく。3月30日。