●いやいや、きのうの「春の嵐」は凄かったですね。まさに台風並みの低気圧の通過でした。宮崎空港も35便が欠航ですから。春の嵐は3~5月のストームで5月の嵐は「メイストーム」と呼ばれるとか。近所のソメイヨシノの満開が一夜にして名残と化してしまいました。今日はスタッフふたりのどちらも長男の小学校入学式。雨が上がってなによりです。「春の嵐」は大層迷惑ものですが、春の雨はやはり「春雨じゃ、濡れてまいろう」の霧雨じゃなくてはね。これは『月形半平太』(つきがたはんぺいた)の台詞であります。行友李風の戯曲で新国劇の代表作。1919年(大正8)が初演といいますから随分昔のことです。月形半平太のモデルは國重正文。ではもう一度、その台詞を。雛菊が「月様、雨が…」と言うや、月形の「春雨じゃ、濡れてまいろう」の返。ニシタチで真似てみたいですな。4月11日。
●承前。犬のお産ですが、言い残したことがあります。それは帝王切開をするタイミングです。妊娠期間は平均で62日なのですが、範囲はその±2~3日です。すなわち早い子では交配後59日で生まれ、遅い子は65日での誕生です。58日では毛は薄くて短く、自分で乳が飲めない未熟児です。65日を超えると長期在胎であり、過大児の可能性が高く、骨盤を通過できません。どうして日数に差異が生じるかと云うと、それは排卵の時期と受精卵の子宮での着床までの個体差です。精子は交配後、卵子も排卵後それぞれ3日間、受精能力があります。卵子は排卵後3日間に交配すれば妊娠する可能性があります。精子も交配後3日間は卵管で排卵卵子を待ち受けれます。だから受精まで3日間の差異が生じ得ます。着床も受精卵が子宮に降下するまで10~14日を要するため、4日間の個体差となります。合計7日間のズレが生じますから、急いで帝王切開しようものなら未熟児が生まれるという結果を招きます。帝切は焦らず、お産の徴候を良く見極めてじっくり待たなければなりません・・・・・・ということです。4月9日。