●きのうは「こどもの日」でした。私の小学校の頃の「こどもの日」の思い出は、今の子供とは随分違います。村・・・と言っても集落が25軒ほどの小字であります。古代からの若衆の単位でありましょう。その小字で「こども遠足」というのを毎年決まって5月5日にやるんですね。場所は見晴らしの良い、村はずれの野原なんですが、もちろん車は通れない山道の広っぱなんです。そこに集まって宝探しなどをやるんですが、順番に皆がソロで歌わなくてはならいんですね。下手で恥ずかしがりやとしてはもっとも嫌なイベントのひとつでした。親は呑んだくれているだけです。今思うに、田植え前の親睦会の意味合いもあったのかもしれません。昼飯が終わると、こども等はすることがなくなるので、陽気が良い時は川に行って泳ぐんであります。小丸川の支流ではなく、鬼神野川は上流に中山ダムがあるので水温が高く、5月ともなれば泳げます。ところがですね、休み明けの6日の全校集会で、集落の男子全員が前に出るように言われたことがあるんですね。女の子が先生にちくった(告げ口)んです。さすが5月初めに泳いではいけないんでありますから。その女子は判明してるんですが、色んな悪いこと(柿を盗る)をすると、どこで見ているのか次の日に先生に呼ばれるんであります。つづく。5月6日。
●時代の進歩は目まぐるしいのであります。自動運転車かと思しきや、次は、三菱重工業など国内10社が提携し、自動運航船の開発に乗り出すそうな。安倍ちゃんのお祖父さんが総理時代の60年安保闘争時、ICBMの打上に旧ソ連が成功したんですが、ICBMは当然無人であります。太平洋戦争で帝国海軍が造ったのは人間魚雷の「回天」でした。むろん有人です。技術革新は恐ろしいスピードで進んでいるんであります。その気になれば旅客機もパイロットは不要の時代です。無人偵察機も然りです。ところで、なぜに自動運航かと云うと、世界の造船革命を目論んでのことです。船の建造量世界シェアは、2015年で、韓国が38%、中国が33%、日本が20%、その他が9%ということで、日本は苦境にあるんですね。。今は世界的造船不況らしく、国を挙げての戦略が必要のようです。(5月5日付・日経1面)。農業も採算性のある革新技術がどれだけ導入され、次世代の農法革命になるかということです。つづく。5月5日。
●ところでですね・・・「みやざき動物愛護センター」が開所して1カ月が経過しました。当然ながらテレビや新聞でその成果や問題点がクローズアップされています。(5月4日付・宮日社会18面)。私眼では、いちばんの問題点は県と市の縄張り(権力)争いですな。県と市でそれぞれに所長のポストがあるんであります。主任もいれば・・・・・・はっきりとは分かりませんが総勢20人ほどの体制のようです。いくつもの犬舎や猫舎があるようで、聞くところ、交互に支配権が異なるそうです。ひとつの市管理の舎の両隣は県の管理下ということです。呆れ返りの税金無駄使いですね。多分に治療薬や麻酔薬、麻酔器などの管理や室も別なんでしょうね・・・・・想像に難くありません。ボランティアの方々も今のところ、入室不可ということらしい。理由は、病気の拡散になる・・・からです。所長さんの年齢は55歳前後ですから、相当の高給であります。行政のやることですから、そのうち天下り先になること必然です。県知事や市長、それに県と市の議員さんの眼は節穴か。マスコミの突込みも甘くて生温い。つづく。5月4日。
●産業ロボットは24時間の365日、働き詰めというか、稼働しているわけであります。大型連休も正月も盆も有給休暇もありません。近い将来、完成した商品もAIでトラックに載せられ、目的地まで運搬されるでしょう。一方の農業は、農繁期はあるものの、割り切れば普段はそう多忙でない。太陽の恩恵を受け、光合成に任せて成長を見守る・・・有利がある。それも毎日の成長を楽しみ愛でながら。台風や冷干害はつきものだが、製造企業だって不景気や株価暴落はつきものだ。農業も肉体労働だけに腰や筋肉の痛みは避けられないが、ICTやAIが普及し、法人化を図れば、懸念するほどブラックではなかろう。要は万事、苦労苦難はつきものであって、それを自身の生活の糧や喜びの源にするかは文字通り、自分次第ということです。つづく。5月2日。
●テレビで見る以上に今のロボットの活躍はわれわれ一般庶民の想像を遙かに超えているんでしょう。4月30日付の日経1面記事で、日本電産の会長が「うちの(海外)工場を見に行ったら、私もひっくり返りそうになった」くらいに隔世の感が強いんであります。時代の進捗が速いんであります。他ならぬ自社の工場を見ての感動ですからね。「人影のない工場内をアーム型のロボットや自動搬送装置が昼夜なく動き回る。ロボや器械が人間の役割を代替する『スマートファクトリー』だ。20年度までの5年間で海外工場の従業員を8万人から4万人に半減させる計画」(同記事)とある。と言うことは、日本国内の需要に関しては国内でロボットに製造させればコストも相当に削減されるということだな。近未来の農業も然りだろう。中規模~大規模の経営なら少々のロボット投資も採算が取れよう。中山間地でも知恵を絞って、さまざまに付加価値を創造して採算性を上げることも不可能ではあるまい。平地にない水質(水のきれいさと美味さ)や有機農法などを謳えば、きっと都会の消費者の購買意欲を掻き立てること間違いなかろう。人手不足は新たな社会構造をも創造しうるということです。農業も例外ではないのです。つづく。5月1日。
●今日は30日、大型連休中です。春の天皇賞(一番人気はキタサンブラック)の日です。周囲の農家の人は誰一人、田圃で作業をしていません。近くの田圃を所有するおじさんに問うたのですが、農薬は田植えをして7~10日頃に粒剤か固形のものを撒いたり投げ込んだりするだけで、稲刈りまでそれ以外のことはしないそうです。動物薬もそうですが、随分と長い効果の農薬を使用するものです。残留が恐ろしくもあります。1年365日、一体今の街の百姓さんたちは1年で幾日農作業をするのか・・・・・・田植まで7日、田の畔切が合計で数日、稲刈りが準備含めて3日・・・・・・ざっとですが正味2週間・・・と云うところでしょうか。言わんとするところは、昔の百姓に比べたら、今は格段に楽だということです。問題はその収入にありますが、それはそうとして「百姓は3K」というのは時代にそぐわないのです。農法もトラクターはじめ田植機に農薬散布のロボット・・・それもICT(GPS)を活用し、ロボットを開発した近代的農業(農法)に刷新しつつありますから・・・農業の近未来は「明るい農村」なのです。あまりにも農業はキツイと洗脳し過ぎなのです。つづく。淀の「祭」が聴けるかどうかの・・・4月30日。
●私の家も百姓でしたから(今もそうですが)随分と手伝わされましたので、田起こしから苗取り、田の草取り、稗引き、田の畔の草切り、農薬散布、稲刈り、稲扱ぎ、籾摺りなんぞと知らないものはありません。小学校に入ったころまでは牛や馬で耕してましたから・・・・・・明治大正の農法だったんでしょう。戦後、農薬や肥料(窒素など)が普及して収穫量が莫大に増加した・・・・・・そういう頃に育ちました。中学2年の秋でした。2時間目の授業中に熱発し、村の病院で注射を打ってもらいそのまま帰宅したところ、ちょうど稲刈りをしていた親父に「なんではよういんできたつか(どうして早く帰ってきたのか)」と問われ、「熱が出て、先生に帰るように言われた」と応えると、「そりゃいかった。はよ着替えてかせわにゃ(それは良かった、早く着替えて加勢せよ)」と命令されました。親父には四の五の言えない絶対服従の時代でした。家はそのほか牛も飼っていたし、炭山もしていたので日曜日や夏休みはほとんどなく手伝わされました。つづく。4月30日。