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今週のつぶやき親仁・2021年6月6日(日)~6月12日(土)

「新型コロナと旅」
▼1週間の経つことの早いこと。パンデミックになったから早いのか、意外である。(きっと歳のせいでしょうが)。いろいろもめていたがオリンピックも開催が決定的となった模様だ。G7サミットの強力な後押しとお墨付きをもらったからだ。
▼そのオリンピック開催を可能としたのがワクチン接種である(名目上だが)。ファイザー社とモデルナ社のワクチンは、mRNAワクチンと呼ばれるもので、ウイルス表面のスパイク(ヒトの細胞表面に存在する受容体と結合する)に対する抗体産生を促す情報をもった遺伝子(DNA)のコピーである。台湾に提供されたオックスフォード・アストロゼネカ社のワクチンは、ウイルスベクターワクチンと呼ばれるもので、新型コロナウイルスとは違うウイルス(アストロゼネカ社製はチンパンジーのアデノウイルスを利用)に新型コロナウイルスの遺伝子を組み込ませて抗体を産生する仕組みである。ロシアも中国もジョンソンエンドジョンソン社も、このベクターワクチンである。
▼mRNAワクチンは、DNAではないので、抗体産生の初期役目を終えると分解吸収されるから安全性が高いとされる。しかし、日本国内で既に接種されたファイザー社製はじめ約1500万回のワクチン接種後の死亡例は196例という。(ワクチンとの因果関係は国内外を含めて不明である)。外国では若者で心筋炎を惹き起こす事例も報告されている。副作用のない薬はないのだが、「良薬は口に苦し」よりは手厳しい。かつコロナは変異しやすいし、血管炎などを惹起するため、生体の防御機構にとっても手強い相手である。故にワクチン接種は悩ましい。
▼そもそも一般的に、ワクチンの副作用はどのような仕組みで起こるのであろうか。不活化にしろ生ワクチンにしろ、その多くは不純物による。不純物とは、ワクチンの製造過程で使用する他種の蛋白(ウイルスの増殖のために使う他種の細胞や培地)などである。mRNAワクチンではmRNAを包み覆う脂質系の物質がそのひとつとされる。被覆するとは脂質系の膜が「細胞膜」の代用なのである。化粧品などにも含有されている可能性があることから、その物質が抗原となり得るのである。余談だが、猫の伝染性腹膜炎は下痢や嘔吐のコロナウイルスが変異した結果、不知の病となる。いわゆる中和抗体が産生されず悪性の抗体がはびこって血管炎を惹起するものだ。小児のリンゴ病(川崎病)についてもコロナウイルスとの関連性が指摘されている。
▼世の中には強者も少なくない。早く孫に会いたいのは孫だけに愛くるしいが、強者はGo To トラベル再開前にいち早く接種して全国を旅行脚しようとするものだ。閑散としている観光名所を存分に堪能しようとの魂胆である。新型コロナで生まれた「強制貯蓄」の20兆円。我々年配者の巣籠鬱憤をはじかせるのは、やはりこの”旅”であろうか。
6月12日。

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