●この値上がりラッシュの真相は、残念ながら、労働賃金を増やすことを第一義としていません。労働力の不足、すなわち労働賃金をアップさせなければ人間が集まらないからです。賃金をアップすれば企業の利益が減少するからです。事業主(企業)の利益を減らさないための値上げとも言えます。儲けの十分な企業にとって、商品(物価)の値上げは必ずしも必要でない筈です。潤沢な利益(大企業では内部留保金)を賃金のアップに当てれば良いのですが・・・・・・なかなかそうはいきません。賃金を増やして消費購買力を増し、値上げをしないでも売上と利益を増大させるのが最良なのです。話はそれますが、世界の先進国の中で、日本は必ずしも物価の高い国ではありません。たとえばヨーロッパのスイスなどに比べたら相当に割安です。おまけに、良質で安く長持ちする・・・・・・長持ちで壊れないから新たに買う必要がない・・・・・・という悪循環なのです。少々悪くても安ければ・・・・・・には納得できない人種なのでしょう。高尚な製品(商品)を生産して大切に長く使うのが日本人の世界に誇れる美徳感なのですから、この高貴な精神はなかなか譲れないのでしょう。狂おしい性根ですが・・・・・・しかしこの性根が今の日本の技術発展を産み出したのも紛れもない事実です。賃金の上昇以上に、物価が上がり、介護保険などの社会保障費も年々増えるような政治や社会では元も子もないない・・・・・・という譚なのです。つづく。4月7日。
●値上げラッシュと「生産性」。4月から値上がりした商品は、業務用ビール、ワイン、納豆、たばこ、電気・ガス料金、コーヒー、牛丼、アマゾン配送料等・・・・・・だそうな。3月には、ゆうパック、ビール、ハウステンボス、冷凍食品、アイス、パックごはん等・・・・・・がすでに値上がりしているそうな。今後もチーズに納豆など目白押し・・・・・・という。わが日本国の生産性の低さが言われ始めて久しい。調べるに、この生産性の正体が難し過ぎて正体を掴みかねる。簡単には商品の総売上額を一人当たりの労働時間で除したもの・・・・・・らしいが、付加価値とか、正社員ばかりでなく非正規労働も加算されているとか・・・・・・何とかやらで・・・・・・お手上げである。しかし単純には物価が上がって売上(販売額)が上昇すれば、自ずと「生産性」は増すことになるのであろう・・・・・・から物価が上昇することは決して悪いことでない。そこで問題なのが、企業がその上昇(増益)分を労働賃金に上乗せするかである。加えて、生産性の低い業種の「生産性」を如何(AI導入など)に改善させるかである。巧く回転すればデフレも当然ながら解消、解決される。企業努力が明暗を分ける時代の到来ということだ。ついでながら甲子園も例外ではない。甲子園のバックネット裏(中央特別席)チケットは3年くらい前に1600円から2000円に値上げされた。今夏からは今まで無料の外野席も有料となる。ビールも700円に値上がり。すべてが値上げのオンパレードだ。飲食物持ち込み禁止だけに、入場料よりも腹の足しの方が懐を痛める・・・・・・のだ。つづく。4月6日。
●甲子園と小型ラジオの譚。小型のラジオにイヤホンを突っ込んで、テレビを音消しで映像を視る。これが高校野球通の観戦法である。ラジオの実況から4~5秒遅れの画像ですから、こうして文章を考えながらでも高校野球が楽しめますぞ。今の試合は準々決勝の第一試合・日本航空石川vs東海大相模である。そしてこの試合のラジオ実況アナウンサーは野球放送アナトップの小野塚康之氏。小野塚アナは甲子園でもバックネット裏に常駐のようで、歩いているのをたびたび見かける。ラジオとテレビの競演。ラジオは球種も教えてくれるし、何といっても、音響で一度プレーが脳裏に焼き付けられるから、その後の映像はリプレーである。記憶の重みが増すと云うことだ。余談ながら、小野塚アナは野球ファンに絶大な人気だ。甲子園決勝の担当を「なぜ、小野塚にさせないのだ」とのクレームが殺到するらしい。甲子園球場でもイヤホンを付けた人間をみたら、それは野球通ですぞ。もちろん生の甲子園球場映像と実況は同時進行ですぞ。小型ラジオはポータブルではなく、今ではポケッタブルラジオと呼ぶらしい。つづく。4月1日。