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今週の親仁ギャグ・2019年5月19日(日)~5月25日(土)

●今回の旅で宿泊した大船渡市の中心市街地の津波の高さ(津波痕跡高)は16.7mでした。中心市街地はほぼ全滅状態でした。昭和33年のチリ沖地震を教訓(大船渡の犠牲者は53名・国内最大)にして、その3年後から深海防波堤の建設に着手し、その4年後に完成させましたが、今回の大震災でほぼ全壊しました。国交省の見解では、防波堤の効果はゼロではなく2割程度は貢献した・・・・・・としています。今回の大震災により大船渡市の中心市街地は全滅というほど壊滅的な被害であり、国道45号線も三陸鉄道リアス線の線路も浸水しました。津波の高さは16.7mと巨大でしたが、最大遡上高(=浸水高)31.9mと言いますから、これまた驚愕の数字です。大船渡市の震度は5弱~6弱であり、死亡者は340人、行方不明者は79人、家屋倒壊数は3938棟でした。震災後、河口防波堤の建設が2012年7月に着工し、開口部を含めた総延長は736メートルで、防波堤の基礎となるケーソンと呼ばれるコンクリート製の箱の幅は震災の津波で破壊された従来の堤防の約2倍の24・6メートル、肝心の防波堤高は同約2倍の12.8m、事業費は約255億円で、2017年2月に竣工しました。大船渡は平野部の少ない、長崎市や小樽市を小さくしたような地形です。企業は太平洋セメント大船渡工場があります。最近では大船渡高校の佐々木朗希投手が高校最速の163キロを投げて話題になりました。わたしもついでながら大船渡高校を訪ねましたが、残念ながら(当然ですが)敷地内には入れず、グランドも全く見えず、有名人の投球を直に見ることは叶いませんでした。甲子園の楽しみに取っておきましょう。つづく。5月23日。

●東日本大震災の発生時刻は14時46分。三陸の岩手県には久慈市沖と宮古市沖、それに釜石市沖の3か所にGPS波浪計が設置されているそうで、その記録によると7回もの上昇がみられた・・・・・・という。最大は6mを超えており、沿岸部の津波の高さは沖合の2~3倍とされるから、これに合致したことになる。津波は必ずしも第一波が最高ではなく、大船渡市到達の第1波観測は0.2m(14時54分)、第二波は3.3m(15時15分)、第三波が8.0m以上(15時18分)、第四派が最大の11.8m(時間不明)と公表されている。もちろん大船渡市も広いので入り江(河口)によって時間と高さは異なる。つづく。5月22日。

●2011年3月11日に発生した東日本大震災。牡鹿半島沖130kmを震源としたマグニチュード9.0の大地震。M9.0は日本の観測史上最大の地震。震源は深さ24km。断層のズレ(すべり量)は約65m。震源域は南北で約500km、東西で約200km、深さは5~40km。全体の犠牲者は行方不明者2561名を含め18455人、県別では宮城県が10777名、岩手県が5797名、福島県が1810名の驚愕の数字である。つづく。5月20日。

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