●「抗体保有率ショック」
▲2月5日、厚労省が発表した新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体保有率が想像以上にあまりにも低かった。47都道府県中のわずか5県での調査であるが、大都市での感染歴だけに地方ではさらに低いのである。東京都が0,91%、大阪府が0.58%、愛知県が0.54%、福岡県が0.19%、宮城県が0.14%であった。これらの結果は、ほとんどの日本人が未だ感染していないことを示唆している。厚労相の顔色が優れないのももっともだ。
▲世界の新型コロナウイルスの抗体陽性率は如何程か? たとえばロンドンの陽性率は今年1月時点で5人に1人に上るという。感染者や死亡者数が多いアメリカ合衆国のサンフランシスコなどはこれよりさらに高いものと推測される。場合によっては市中感染が「集団免疫」の域(60~70%)に達している地域も有るやも。
▲2021年1月1日の東京都の人口総数は13,960,236人というから、その0,91%は127,038人に過ぎない。福岡県も総人口が約511万人であるからその0,19%は9,709人とほんの僅かである。2月9日現在の東京都の新型コロナ感染確認者数は104,533人、同じく福岡県は16,942人である。東京都も福岡県の市中感染者の予測数は感染確認者数の2倍もないということになる。早急のワクチン接種をせざるを得ない状況に追い込まれているのだ。
2月10日。