●「最良労働」の譚。例えばこんな譚。ANAかJALのCAが正社員になりたがらない譚がある。正社員は契約と違って責任が重くなるし、フライトスケジュールも会社任せで自由が限られるからだ。むろんこれは航空会社の譚にとどまらない。定刻退社で、後輩の教育指導も負わなくてよいし、客とのトラブル処理も上司任せで事済むからだ。ある程度の収入があってそれなりの生活ができらば満足と云う。これを会社や事業主の側から見ると、この有り様はあまり感心しない。なぜなら派遣社員にもパートにもアルバイトにも、最近ではそれなりの賃金を払わないと働き手が集まらない。賃金相応の使命感や責任感をもって会社に貢献してもらう気概は欲しいものだ。ただ時間が過ぎれば構わないという態度では堪ったものじゃない。自分の給料ぐらいは自身で稼ぐという、最低限の意識はもってもらいたい。もちろん業種によっては派遣社員やパートが全く推奨できないのは言うに及ばない。「最良労働」は裏を返しても「最良雇用」でなくてはならない。労使双方が持てる能力と知恵を絞ってより良い職場を創造することである。敢えて雇用側から苦言を呈すなら、被雇用者は最低限の努力と忍耐と目に見える向上(スキルアップ)を示さなければ、責任ある社会人とは到底言えない。しかし、くれぐれも潜在能力以上の成果を生むべき無理は禁物。命を賭すような会社はこの世に存在しないのだから、ミスマッチングと思えばそれまでのことである。4月6日。
●「最良労働」の譚。私の相棒ならぬ愛帽子は、宮崎では求めがたいので100%東京で購入します。先日の上京の際も、日本橋のデパートに行き、ついでに帽子(ボルサリーノ)のブースをちょい覗きしたのですが、そのブースの店員は毎回人間が違っているのであります。「お客様が気に入ったものを選んでもらえれば・・・・・・」と、新作のアピールもなく売るのに全く消極的なので、「あなたは社員ですか」と訊ねると、「もごもごうにゃうにゃ・・・・・・」と言葉を濁すのであります。「契約(社員)?」と言うと、否定はしません。その直前の同じデパートのアパレル店では、シャツを買えば、パンツ(ズボン)はどうの、ジャケットはどうの・・・・・・と一つ買うなら、もう二つも三つも買ってもらおうと懸命に商品を紹介するのであります。この売りテクニックには惚れ惚れする上手さであります。結局、シャツにチョッキ(ベスト)にパンツにジャケットにと、予定外を買ってしまいました・・・・・・結果的には買わされていました。それでもやはり次も同じ店の同じ店員に任せてしまうのであります。担当が若い綺麗な女性であったなら、そりゃ少しは見得の張り甲斐もあろうものです。贔屓の女性が寿退社でもしようものなら、その店へ足を向けることはないのです。それほどに店員さんの接客は売上に多大の影響があるということです。改めて常識ですが。わが身に照らしても動物病院も同じです。つづく。4月5日。
●折も折というか、ようやくの感が否めないが、2018年4月1日、都の「煙草の受動喫煙から子供を守る条例」が施行された。都のホームページによると、「条例で対象としている『子ども』とは、18歳未満の児童・生徒のことを指す。平成30年4月1日から施行となり、家庭内の子どもと同室の空間、子どもが同乗する自動車、公園や広場、学校・児童福祉施設・小児科の周辺の路上などは、『たばこを吸ってはいけない場所』となる。違反しても罰則はないが、条例では子どもに受動喫煙させないため、都民は家庭内外において子どもと同室の空間で喫煙しないよう努める責務が規定されている。保護者は、家庭外の受動喫煙防止措置が講じられていない施設や喫煙専用室などに子どもが立ち入らないよう努める必要もある。」と云う内容である。子供の受動喫煙の影響は、①喘息(アレルギー疾患)や気管支炎、②虫歯、③知能の発達・・・・・・など、その悪影響は広汎である。4月3日。
●「喫煙」にはうるさい。かりに居酒屋の隣の席で1時間に数本も吸いまくっている輩がいたら、堪忍袋の緒が切れて警告を発する。(お姐さんの、鼻を突く香水も堪ったもんじゃないが)。煙草も香水も料理ばかりでなく、その場の雰囲気まで容易に崩壊する。それよりも何よりも、(何もお客には害を及ぼしても構わないと言っているのではないが・・・・・・)、煙草を吸わない店主や煙草の煙が嫌で堪らない店員にとっての副流煙害は、積み重なれば肺癌やアレルギーなどのリスクが高くなる。もしも自分の子供が店を手伝うとしたら、煙むんむんの店へ入れることへの抵抗はないのだろうか。バイトの店員もヒトの子である。自身の子供だったらと少しでも考えるなら、そりゃ、「店内全面禁煙」でしかないでしょう。そういう「公(客)私(従業員)」への配慮がある店(店主)であれば、客は大歓迎だし、言わずと客は集まって来るに決まってますぞ。時勢に乗り遅れず、次の時代を切り拓かなくちゃ。4月2日。
●ちょうど1年先の話だが、トヨタは、東京トヨペット(株)、トヨタ東京カローラ(株)、ネッツトヨタ東京(株)など4社を「融合」し、新会社を設立することを発表・・・・・・したという。身の回りにも業界の改革姿勢が加速的に進んでいる。私に直接関係する○○○銀行は、この3月いっぱいで宮崎と鹿児島の支店を閉じ、福岡に統合された。また、毎日新聞はきょうの4月1日付から、「宮崎版」が「地域統合」に変身した。「地域統合」の地域がひろうござんして、なんと「くまもと・みやざき・かごしま」の3県に及ぶんであります。今朝の今朝まで知らなかったので、なぜ熊本や鹿児島の「おくやみ」が掲載されているのかと思いきや、その実は上記の通りであった。その他にも、今夜の散歩の途中、近所の飲食店に新たな大きな「お知らせ」が店内の壁に貼り付けてあるので、立ち止まって読むと、「2018年4月1日から店内全面禁煙」の通告であった。今後、このような大変革が身近にも発生してくるのは必至だ。殊に「禁煙」は大歓迎。つづく。4月2日。