●強豪校でなくとも日曜日など学校が休業の日は県外まで遠出して遠征試合を行う。それが強豪校ともなると相手がわざわざ遠征してくるのでありがたいのだが、それでも全国の招待野球などで忙しい・・・・・・のだろうか。(たとえば甲子園選抜で優勝したチームが夏の予選開幕までにどのくらいの対外試合をこなしているのか知りませんが・・・・・・)。ここでは高校野球投手の酷使について考えていますが、彼の巨人の桑田真澄氏が興味あることを話しています。それは、「日ごろの練習ではあまり球数を投げない」ということです。PL学園時代、相当の練習試合をこなしてきた巨人の元エースの言葉ですから重みがあります。そうは言っても新たな球種の修得などそれなりの投げ込みは必要でしょうが、ただ単に淡々と全力投球するのは避けた方が利口のような気もします。それよりは下半身を鍛える走り込みや上半身を充実させるウエイトトレーニングに重きを置くべきかもしれません。そして数ある練習試合の実戦で実力を上げていくことの方が体へのダメージは減らせるのでしょうか。(あくまでも私見ですが)。つづく。8月1日。
●アメリカの高校野球事情はどうなっているのか。州によって違いはあるが、①球数制限 ②イニング数制限、③アウト数制限(1週間に30アウトまで)、④登板試合数や投球イニング制限(1週間3試合まで・1週間14イニングまで・1日10イニングまで)、⑤1試合7イニング制・・・・・・などのルールを導入している。それも学年によって異なるらしいが。その他連投の制限(休養日設定)に関して、86-110球投げた投手は3日間休養、61-85球を投げた場合は2日間休養、36-60球投げた場合は1日間休養・・・・・・など。これは一軍(高学年)の場合で、二軍では、これよりも厳しい。野球に限ったことではないが、アメリカのルールをそのまま導入するのもどうかだが・・・・・・参考までに。つづく。7月31日。
●7月27日は、久しぶりにサンマリンへ。富島vs都城工業を4回から、そして小林西vs都城東を試合終了まで観戦しました。決勝は29日10時から、富島vs小林西の対戦です。小林西vs都城東の8回裏、小林西の攻撃で珍事が発生しました。1死でランナー2塁の場面、都城東の二番手投手がセンターオーバーでフェンスダイレクトの2ベースタイムリーを打たれ4対3となり、これが決勝点。その直後、投手は(あろうことか・・・・・・私は少なくともそう感じました)ベンチに向けて自ら投手交代の仕草をしたのであります(決勝点を許したショックも大きかったのでしょうが、熱中症と想像できます)。それに対して監督は、「もう少し踏ん張れ」みたいなジェスチャーで続投させました(バックネット裏の観戦はベンチの様子も伺えます。というか出来ればそのような座席を選ぶべきです)。彼はコップ一杯の水(ミネラルウォーターでしょう)を貰い、まさに水を得た魚のように一転奮起、次打者を三振に仕留めました。ベンチに帰った彼の肩に腕を添えた監督は何事か囁いていました・・・・・・「よくやった」とでもでしょう。このような光景を間近で目撃したのは初めてでしたので、しかも26日の佐々木朗希投手の一件があったばかりでしたから、然もありなんことなのか・・・・・・と時代の変遷を実感した次第です。このことは、監督と選手との意思の疎通がよく取れている証なのでしょう。日頃から、選手が監督になんでも相談できる関係を、監督(チーム)が築いていることだと思われます。時代は、もうそこまで要求され、変わりつつある、変わらなければならないということです。もしかしたら大船渡高校の國保陽平監督(32)と佐々木朗希投手との関係もこのようであったかもしれません。つづく。7月29日。
●失礼仕り候・・・・・・高校野球のタイブレーク制は、第90回記念選抜高等学校野球大会(2018年春の甲子園)から採用されております。「『延長戦におけるタイブレーク制』は、甲子園春夏大会に限らず地方大会でも導入されている。大会では1回戦から準決勝までの試合で延長13回に入った際は、その表の攻撃から『ノーアウトランナー・一塁二塁』とし、打順も前イニングからの継続として延長イニング数無制限で試合を再開する。ただし1人の投手が登板できるイニング数は通算15回まで。なお決勝戦ではタイブレーク方式を採用せず、延長15回終了時点で同点の場合は引き分けとし、翌日以降に再試合とするが、その再試合で延長13回に入った場合には準決勝までと同じ形で延長イニング数無制限でのタイブレーク方式を採用する。」・・・・・・であります。実際にタイブレーク制に突入したのは今まで2018年夏の甲子園の佐久長聖(長野)vs旭川大(北北海道)の1試合のみ。追:今延長戦を戦っている島根の決勝戦、海星vs石見智翠館は延長13回に入っても、確かにタイブレークなし(7月28日16時25分現在)。つづく。7月28日。
●高校野球の投手の負担をいかなる手段で軽減させるか・・・・・・いろんな意見がある。手段とはルールの変更である。それぞれの方策の利点と欠点は・・・・・・。先ずは球数制限・・・・・・相手の待球作戦や遊び球が投げずらいことから野球の面白味が減る(これは観る側にとっては魅力半減だな)。次いで回数(イニング)制限・・・・・・球数制限とも共通するが「あと〇回投げていれば甲子園に行けたのだが」と思う投手も少なくないだろうから、ルールで縛るのがどうか・・・・・・そこで決勝で投げずに甲子園出場が出来なかった佐々木朗希選手についての大谷翔平選手のコメントは、「もちろん悔しい気持ちあると思いますし、甲子園がすべてだと思って取り組むのは高校球児じゃないかなと思うので、今はそうじゃないかとは思いますけれど、終われば、その先に進んでみれば、一つの過程としてあるものだと思っているので、もちろん大事なところではありますけれど、これからも頑張って欲しいなと思います。」・・・・・・大谷翔平選手は、(高校野球)球児は「甲子園ファースト」だ・・・・・・と語っている。その他甲子園の後期の過密日程を緩和するための初戦や2回戦での1日5試合ナイター制を導入してはどうか。そうそうその前に「タイブレイク制」(高校野球、大学選手権、社会人野球ともに既に導入済み)があるが・・・・・・後攻めのチームが有利。つづく。7月28日。