●ある人が書いた高校野球の魅力(人気)・・・・・・①ひたむきすぎる全力プレー、②筋書きのないドラマ、③ノーマーク高校の活躍・スターの出現、④敗者の美しさ、⑤青春時代と故郷を想い出す・・・・・・などなど。今回も2泊3日で行ってきました、甲子園。3日目の第一試合、米子東vs智辯和歌山、智辯和歌山(3塁側)のアルプススタンドの横に座っていた親子(母と娘)にたずねてみました・・・・・・「どこから来たの?」・・・・・・その答えは「和歌山市からです。近所のお兄ちゃんが補欠でベンチにいます」。同日の4試合目、富島vs敦賀気比、これもアルプス席にいた親子(母と息子)に訊きました・・・・・・(富島の名入りメガホンを持っていたので)「どうやってきたのですか?」・・・・・・「大阪から電車で来ました。母が富高出身なんです」の答え。そうです・・・・・・いろんな関係で、いろんな心持で応援に駆けつけているんであります。私の場合の一番の理由は、青春時代にいろいろあって野球をし足り無かったからであります。この20年、何度も甲子園に行っています。とくにこの10年は春夏のほとんどを、休まず(2回ぐらいはサボったかな)通い続けています。6年前の第95回大会の夏は、2度も往復しました。そうです、延岡学園が決勝まで進んだ時です。(決勝は4対3で前橋育英に敗れ準優勝)。そして昨年は4泊5日で、計18試合を観戦しました。延べ何試合を見て来たか、記録していませんが、今回も8試合を観ましたから、200以上の試合は観戦しているかも・・・・・・ここまでなると記録とは重要ですな。ここだけの自慢ですが、甲子園のことは何でも聞いて下さい・・・・・・きっと役に立つ筈です。つづく。8月10日。
●先週書きもらしたのですが、高校野球の1試合7イニング制度・・・・・・野球は7回から・・・・・ですから、これだけは導入反対ですな。打順が3回りして投手に慣れてきた頃が、そして勝ちたいとの思いが優ったチームに勝利の女神が微笑むのであります。今日が開幕の甲子園、14日間の戦いですが気がウキウキですな。それはそうと甲子園観戦も山下清の「ぼやっ」とに限りますね。「ぼやっ」と、とくに何を考えることなく(俗なことをですよ)・・・・・・(ビールを呑んで時には炎天下でうたた寝をする)・・・・・・これが甲子園観戦の冥利であり、旅の真髄でもあるんですな。長岡行の予習で山下清の著書を読み返していて再感動しましたので、紹介まで。つづく。8月6日。
●最も直近の国内オークションで山下清(1922~1971)の「長岡の花火」(貼絵・39×52.5cm・エスティメイト=1000万~1500万円)が3000万円(手数料・消費税は別途)で落札されました。現在もそれほど山下清の人気は高いのであります。
「生前、よくマスコミから
『なぜ放浪したのか』
と聞かれると、
『わからない』
と答え、さらに突っ込んで聞かれると、
『病気なんだな』
と答えていた山下清。
『放浪をしているときれいな景色が見られるでしょう』
と聞かれると、返答に困っていた。
本能の赴くままの旅の中で山下清が求めたものは、『絵を描くため』でも『絵を描くため』でも『きれいな風景を見るため』でもない。彼が求めたものは、何もしないで『ぼやっ』とできる自由気ままな時間であった。この『ぼやっ』している時間こそ、山下清の世界だったのである。」
この文章は、山下清の「裸の大将 遺作 東海道五十三次」(小学館文庫2000年7月初版第1刷)の序文を書いた、清の甥である山下浩氏のものです。つづく。8月6日。